もうひとつのILoveYou

朝目が覚めると何故か泣きながら
出たマンションにいた。
「うそぉー」


ユキの事があった時、病院で
処方された睡眠薬を飲んで寝たからサッパリ昨日の事は覚えていない。


確か公園で寝ようとして酒のんで酔えなくて、ああ
成美の家に行ったと思う。

ミクは昨日の行動を必死におもいだそうとする


たしか公園の木の下で自販機でお茶を買って薬を飲んだ。

イライラしていたから
ちょっと寝ようと思ったが、
ヤッパリ成美を頼ってしまった。


投げやりになっていた時は
どうにでもなれと思ったけど、
今はなんて無防備な事をしょうと
思ったのか怖くなる。


成美の顔がぼんやりして・・・
いや、拓哉恋しさに帰って来たの
カモ?
どっち?どっちだ?

悩んでいると後ろに、のっそりと
した気配を感じた。

「ミク、昨日は・・・その・・。」

「あ‼ああ、理由はわかんないけどゴメン、直ぐ出てく
ってか、若い子はどうしたの?

オバサンが寝てたから帰っちゃっ た?

あ、あはは・・・
ゴメンねぇ。
邪魔するつもりは無かったの‼
なんでココにいるかさえ
わからないんだ‼」

「いや・・・そんなんじゃなくて
当てつけや意地悪はやめてくれ。」

・・・ㅇ_ㅇ・・・しーん

「あは、アハ、違うの、多分
だけどぉー・・・

なる、なる、成美んちと間違ってたかなぁ。

多分・・・成美んちに行ったつもりなのになぁ〜」


ミクはボサボサの頭をかきながら
拓哉が迎えに行ったとも知らず
睡眠薬のせいで成美の家に
行ったつもりが拓哉の
マンションに帰って来たと
勘違いしていた。
まだ頭が回らない。

「 ゴメンゴメン、もう他人様だし
・・・帰ります。」
そうバッ悪そうな顔を見せて言った。

「ミクゴメン、出て行くな‼
他人なんていうなよ。」

「だァって他人なんだよ
もう・・・
私達夫婦じゃないんだよ。」

ミクは目に涙を浮かべ
零さないように耐えながら
拓哉に言い聞かせた。

「・・・だから?だから何?
また籍を入れればいい話だよな!
ミク、離れたくない。」

拓哉もミクの目が
ウルウルしている事に
気付きながら、必死で説得した。


「拓哉は、若い子がいいんでしょ。」
キタ━━━━(きたきたー)━━━━!!

「私にオバサンて、言ったじゃん。」
キタ━━━( ̄0 ̄)━━━ッ!!!
覚悟していた攻め言葉‼

謝るしかない。
「ゴメン、思ってないよ。

ミクが大好きだ、ミクは綺麗、美人なんせこの俺がメロメロなんだから自信持って‼

あのイケメン勝成だって
ミクを狙ってたんだから・・・な・・な‼」


「無理して慰めないで
拓哉があの時言ったのが本心よ。
今更ー‼ 嘘つかないで‼」


「ミク、もう無理なのか?」


ミクはグルグルと毛布を被って
返事もせず、丸まってしまった。

ふうーつ‼

1時間位じっとしていた2人
ミクは毛布をちょこっと捲り拓哉の様子を見る。


.。oO項垂れている。いい気味‼


拓哉はチラっとミクを見た
━━━バチッ‼━━━


拓哉はミクの毛布をバサササーツ
一気に剥いだ。

猫ちゃんみたいに丸まったミク
現る。

体をコチョコチョコチョ
ミクは体をコネコネ

《《ええい〜》》

ミクを跨いで脇腹をコチョコチョコチョ攻める攻める。
「ウックウックウッククククプハッ」

《《拓哉ーぁ》》
ボフン股間を思いっきり👣でぶっ飛ばした。


《《ギヤーアアアアァ》》

拓哉の天を割るような強烈な
叫び声が響く。

ぴょんぴょんピョンピョン
た、タ〇を下げねば、い、い、痛い!」

「・・・ゴメン、本気出した
そのタ〇が喧嘩の原因じゃん。
つい憎たらしくなって・・・。
踏み潰したいくらい・・・。」


あまりにも痛がる拓哉を無視も出来ず湿布を貼ってあげた。
丸いから上手く貼れない
キン〇湿布

ヒエッ﹏‼ Σ(;(;(//̀Д/́/););)短い悲鳴
「冷たっ!」
イタィ

拓哉はゴロンと横になり生汗流していたけど、昼過ぎには動けるようになった。

「傷害罪で訴えてやる‼」
プフ、
「じゃあ強姦で訴えてやる!」

「エッ・・・コチョコチョコチョ
したたげなのに?」

ウンウンと頷くミクは可愛いらしい
あどけない笑顔を見せる。
そんな何気無い仕草を見ながら

「もう、亀嶋じゃ無い・・・
河内の旧姓に戻ったんだなあ」
拓哉はそんな残念な事を考える。

「さっ‼ 帰ろ、もう大丈夫よね。」

ミクはスエットを着たまま立ち上がり又トラベルバックを開けて、小銭入れを取り出し、100均で買った小さなバックに入れ替えた。

「えへへ、自販機でピーチ水買お。
じゃあ帰るね。」
ミクはトラベルバックを引きドアを開け出て行こうとして、アッ‼


「ご飯はピザか何か取って食べ・・・
ア、ハハハハ…そっか
もうそんな心配要らないかー」
ゴメンゴメン!

言い出した言葉を飲み込む。
もうそんな心配は無用だった。
私達は同居を回避したんだ‼


「ま、待て‼帰る?ミク家は
此処だろチラリ
何処に帰るんだよ。
それに 痛い、まだ痛い!
痛すぎる!」

拓哉は股間を抑え丸まった。

「ええー、右?左?真ん中?」

「ぜーんぶ!痛い‼ 丸っと痛い
ウウツ‼ あーはぁ熱も有りそうだ」

ミクは慌てて
「冷えピ〇買って来るー」
そう言って飛び出して行った。

俺は必死でミクを引き止める術を
考えていた。


ミクは決心したら揺るがない。

頑固で、気丈で・・・
もう妻でもない、離婚届は受理された。ミクは俺をすてれる。

どうしたらいい?
誰か教えてくれよ。


「冷えピ〇冷えピ〇
あった‼」

近くのドラッグストアで聞いてみる。

ちっちゃい声で
「ぁの﹏金〇の痛みに効く薬
ってぁりますか?」

メガネをかけた20代後半ぐらいの若い薬剤師さんらしき人は

「は?なんですか?」

「ぁのぅ、だから、きん〇の
痛みに、効く薬ァりますか?」

「ん?もう少し大きな声で👂‼」

《《だからぁ、蹴った金〇に効く
薬‼痛がってるの‼》》
(⊙_⊙)
(꒪ω꒪υ)
「あ‼ あは、そ、そうですね
横にならせてますか?」

「一時ぴょんぴょんしてたけど
今は横になってます。」

「えと、汗とか、苦しそうでしたら酸欠とか吐くとか症状は?」

「え‼ じっと寝てますケド酸欠
なるんですか?」

「酷い人は・・・
話も中途半端に、バタバタと
ミクは冷えピ〇代を払い又、
一目散にマンションへと飛んで帰った。


《《バアアアーン拓哉ー大丈夫!》》

「エッ‼あ、ああ!少し痛いけ・・・
何、何、なに?」

ミクは拓哉のスエットを、
ひんぬがし、まじまじとボロンと
落ちた拓哉のダイヤモンドを見た。

「いたい?」

「うっ‼ 」
ムクムクとしたソレは
本当に思い出したように痛く
なってきた。
パッと隠し服、服、見るな服

壁を向いた拓哉に

「ゴメンね、薬局の人が生汗かいてるなら酸欠にもなるかもって
吐きけもするんだって言うから
心配しちゃった。

病院いこ、痛み止め打ってもらお
キン○に」


「ね‼」


「は?痛み止めキン○に打つのか?くすりだろ?
痛み止めって飲むんじゃない?」


「うん、歯だって麻酔歯茎に
打つでしょ」



「麻酔と痛み止めは違うだろ
それにミクがいてくれたら治る。」
拓哉は壁を向いたままボソッと
呟いた。

「え‼」

「ミクが居てくれないと・・・
心が痛い。」

何時も偉そうな拓哉が急に小学生の子供のように見えた。

母性本能をくすぐられてしまう。
可哀想に見えて仕方が無い。

ヤバイ‼


ボフン、ミクがすわると
軽くベッドが揺れた。

ミクは背中を向けた小さな
ポメラニアンを撫で撫で

「夕食はナポリタンでいい?」

何時もの会話に戻った。
コクコクと頷く拓哉はそのまま
眠ってしまった。
スースースー軽い寝息に
安心して


バックの中の離婚届をテーブルに
出した。
そうあの時おばちゃんが言った。


「あなた
頭いいね。そんなに別れたい風には見えないんだけど私の勘違いかね。届けは、いっでも出せるよ。

思いつきで離婚届を書いたのならやめなさい。
2日して気持ちが変わらなかったら又いらっしゃい。
頭冷やして考えなさいココは何時も開いてるから。」

おばちゃんは何人もの別れを
見てきたんだろうな・・・
貫禄があった。

思いつき?私は思いつきで
離婚しょうとしたの?
熱い珈琲でカフェインを取りながら冷静に考える。

拓哉と別れたい?
拓哉が嫌い?

違う‼拓哉が好きだから苦しい。
苦しさに耐えれないから・・・
逃げ出した。
それだけ。





「ミク‼」

ハッ‎!!
その時

「あ〜バッヤベ」

と隠した離婚届を
拓哉はシッカリ見た。

《《あーミクそれって!》》
バッ バッ バッ
テーブルを挟んで取り合いが始まる
《《ミク、ハアハアハアおとなしく》》
《《渡せ‼》》

パッパッパッパパパ
椅子の擦れる音と紙の風をハル
音がする。

ガツンガツン
「な、何よ金〇良くなったじゃん。」
「ああ、冷えピ〇のおかげでな‼」
《《渡せ‼》》
拓哉も必死になる。
「やだよ!」
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア

拓哉は手を上げて
「分かった、条件をのもう!」

「条件?」

「そう条件は絶対だ‼」
急に偉そうになった拓哉‼
さっきのポメラニアンは何処いった?


「合コン行かない‼」
「女と飲まない‼」
「休みは送り迎え‼」

「男友達と、遊ばない!」
ふふーん、( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

ミクはこんな条件拓哉がのめる訳が無いとがんじがらめの束縛条件だした。

へっへっへーヘヘッ
「どうだ‼のめるか?」

しかし拓哉は
「良し‼ のんだ‼渡せ‼」

「し、信じられないわよ。
うそぉぉ
これは、私がーァ‼ あ‼ あ‼」
あーああぁぁぁー
バリバリバリバリ
「あーぁぁぁぁ」


「こんな不吉なもの持ってるんじゃねーよ!これで元通り」

ヤッター
嬉しそうにはしゃぐ拓哉を見て
又母性本能をくすぐられてしまう。


「(×_×)・・・ヤラレタ」
ミクは諦めてパスタを茹で始めた。
油断大敵って言葉が有るのを忘れていた。

敵に背中を向けちゃ駄目だ‼