「もう、大丈夫ですから」
心からの言葉だった。
大和撫子さんは謝ってくれている。
涙を流してくれている。
それだけで、私は充分。
「だけど。彼らには謝って欲しいです」
この件について、星矢くんは巻き添えを食らうことになった。
瑠衣くんは自分を責めざるを得なかっただろう。
祐樹先輩は水を浴びてしまったし。
でも、それって。
私をかばってくれた結果じゃない?
そう思うと、大和撫子さんが謝る理由が分からなくなってきた。
「星矢くん、星矢くんっ」
私は隣にいた星矢くんのブレザーの袖を引っ張る。
「どうした?」
「大和撫子さんに謝って欲しいって言ったけど、星矢くんたちに危害を加えている原因って私じゃない!?」
「はっ?」
瑠衣くんが驚いた顔で私を見ている。
なに言ってんの、みたいな目をしている。
「だって! みんなが私をかばってくれたから、みんなが酷い目にあっているわけで、」
「ばーか」
私の言葉を遮った星矢くん。
今、ばか、って言われた。
なにも変なことは言っていないのに。
「俺らは奈々を守りたかったから、守っただけだ」
気づけば祐樹先輩も隣にいる。
そのまま私の頭を撫でてくれる。
守りたかったから、守っただけ……。
その言葉は胸に刺さった。
「あ、ありがとう……」
「おう」
「待って! 僕も奈々ちゃんの頭、撫でるーっ」
そう言って私に飛びついてきた瑠衣くん。
気がつけば大和撫子さんの姿はなかった。
心からの言葉だった。
大和撫子さんは謝ってくれている。
涙を流してくれている。
それだけで、私は充分。
「だけど。彼らには謝って欲しいです」
この件について、星矢くんは巻き添えを食らうことになった。
瑠衣くんは自分を責めざるを得なかっただろう。
祐樹先輩は水を浴びてしまったし。
でも、それって。
私をかばってくれた結果じゃない?
そう思うと、大和撫子さんが謝る理由が分からなくなってきた。
「星矢くん、星矢くんっ」
私は隣にいた星矢くんのブレザーの袖を引っ張る。
「どうした?」
「大和撫子さんに謝って欲しいって言ったけど、星矢くんたちに危害を加えている原因って私じゃない!?」
「はっ?」
瑠衣くんが驚いた顔で私を見ている。
なに言ってんの、みたいな目をしている。
「だって! みんなが私をかばってくれたから、みんなが酷い目にあっているわけで、」
「ばーか」
私の言葉を遮った星矢くん。
今、ばか、って言われた。
なにも変なことは言っていないのに。
「俺らは奈々を守りたかったから、守っただけだ」
気づけば祐樹先輩も隣にいる。
そのまま私の頭を撫でてくれる。
守りたかったから、守っただけ……。
その言葉は胸に刺さった。
「あ、ありがとう……」
「おう」
「待って! 僕も奈々ちゃんの頭、撫でるーっ」
そう言って私に飛びついてきた瑠衣くん。
気がつけば大和撫子さんの姿はなかった。



