「はーい」
「俺だ。入っていいか?」
祐樹先輩……。
今、祐樹先輩の顔を見たら泣いてしまうかもしれない。
だけど、祐樹先輩の顔を見ることが出来るのも、これが最後かもしれない。
だって、明日。
私はこの寮を去るのだから。
みんなと会うことなく、静かに寮を去る。
退寮届けを引き出しにしまう。
「どうぞ!」
元気を装って声を出す。
扉は静かに開かれた。
「奈々」
祐樹先輩は机に向かっている私の近くに来て、床に座った。
「学園長はなんて言っていた?」
単刀直入に聞いてくる祐樹先輩。
多分、いつか、聞かれるだろうとは思っていたから答えは準備していた。
「おばあちゃんの話ですよ」
「奈々のおばあさん?」
「はい。寂しがっているから、たまには帰ってきなさい……、と伝言でした」
へらり、と笑う私。
あながち、間違ってはいない。
嘘と本当の間。
祐樹先輩相手に誤魔化すことは難しいことだけど、私は誤魔化し続ける。
じゃないと、本当に離れがたくなってしまうから。
「俺だ。入っていいか?」
祐樹先輩……。
今、祐樹先輩の顔を見たら泣いてしまうかもしれない。
だけど、祐樹先輩の顔を見ることが出来るのも、これが最後かもしれない。
だって、明日。
私はこの寮を去るのだから。
みんなと会うことなく、静かに寮を去る。
退寮届けを引き出しにしまう。
「どうぞ!」
元気を装って声を出す。
扉は静かに開かれた。
「奈々」
祐樹先輩は机に向かっている私の近くに来て、床に座った。
「学園長はなんて言っていた?」
単刀直入に聞いてくる祐樹先輩。
多分、いつか、聞かれるだろうとは思っていたから答えは準備していた。
「おばあちゃんの話ですよ」
「奈々のおばあさん?」
「はい。寂しがっているから、たまには帰ってきなさい……、と伝言でした」
へらり、と笑う私。
あながち、間違ってはいない。
嘘と本当の間。
祐樹先輩相手に誤魔化すことは難しいことだけど、私は誤魔化し続ける。
じゃないと、本当に離れがたくなってしまうから。



