世界でいちばん 不本意な「好き」



さっき久野ふみとが指摘してきた通り、今のわたしは取り繕えていない。

うざったい、めんどくさい、はやくしたい、なんなのこいつ…と内側にある感情が表情や態度に出ていることくらい自分でも気づいてる。


だからこのひとにも伝わってるはずなのに、よくもまあ、誘えるなあって。プラス思考に圧倒されてしまう。


「さすがににぎわう学食にひとりは淋しいっしょ」


ひとりの自覚、出てきたんだ。

べつにかわいそうだとは思わない。自業自得だもん。やっぱり、ひとりは嫌っていう感情が少しでもあるなら、人に合せることは大事だと思う。


「でも仲良くないひとと一緒にごはん食べてもおいしくないし、お金の無駄です」

「はっきり言うね。けど、たしかにそうだな。あきらめるわ」


言いすぎ、くらいがちょうどいいのかも、と思う。

傷つけたいわけじゃないけど…いやでも、こんなわたしのひと言ふた言で傷つくような感じはなさそうだけど。


でもあきらめたってことは、納得してくれたってことは、けっこう響いちゃってる…?

少しだけばつの悪いような気持ちになる。



「毎日お弁当つくってくれるなんていーね」

「……まあ」

「次は外?ざっくりでいいよー」

「そのつもりです」

「おねがいしまーす」


あとちょっとで解放される。


幼・小・中・大、それぞれの校舎の前でざっくり伝えて、グラウンド、ついでに外の部活と中の部活の紹介までして、最後は園児や小等部低学年が過ごす学童の場所を案内。