世界でいちばん 不本意な「好き」



後退りたいけど足が動かなくなるくらいびっくりしている。

ショーマを見るとオレは何も知らないって顔して首を横に振って訴えてくる。ショーマもおどろいてるからうそじゃなさそう。


国民的大人気アイドルグループ・ピカロ。


多彩なスペックを持つクールな天然リーダーの堂島流。通称りゅーくん。
MCが得意で毎年CM最多出演でグループのツッコミ役な神足幸。通称さっくん。
最年少でかわいい担当だけどダンスは一番キレキレで舞台派演技に定評がある塔山仁那。通称にーな。
過去の記憶がないらしいミステリアスで一番人気な不動のセンター江馬裕太。通称えまくん。
大人っぽいセクシー担当でまとめ役な最年長の髙本実羽。通称みはくん。

そしてドラマ担当でセンターの久野史都。6人で形成されている。(ってあっこに教えてもらった)



「3人とも後ろ乗りなー」


運転席からこっちを覗いてくるのは、最年長の、みはくん。わたしの名前を呼んだのは、ふみととツインセンターのえまくん。


…いやなんでこんなところにいるの!?


「さっさとしてよ。行くところあるんだから!」


後ろが開いたと思ったら、にーなくんまで。怒ってる?焦って言われるがままに後部座席へ乗り込む。

何がなんだか。


「はじめまして。アリス、ショーマくん、佐原さん」

「はじめまして……」

「え、やばいんすけど。ふみとは?あ、あとでサイン書いてほしいっす」

「ちょっとあんたちゃんと喋りなさいよ!」

「はずかしい。車降りてよ」

「おまえらなんなの?オレがいないと喧嘩すんじゃん」


たしかに。ショーマがいるとショーマへのつっこみで寧音と言い合いしてる場合じゃなくなる。