なぜかわたしの隣に座ってきたふみとが、やけに視線を送ってくる。
「なんなのオジサン。視線がうるさいよ」
「この位置から見るアリスが久しぶりだから堪能してた。やっぱり隣の席にもどりたいなー。夏休み前すらなかったのに励くん意地悪すぎ」
「ふみとがむやみやたらにしゃべりかけてきて目立ってたから席替えになったんじゃない?わたしは離れてせいせいしてるけど」
「けどテスト期間中は名前順だよね。たのしみー」
「うわ、テストのこと思い出させないでよ。…あ、そういえば今日の英語大丈夫だったの?」
「バレた?」
「あの手の文法出てくると毎回聞いてきたからね」
「なあお願い、今度勉強見てよ」
「イヤです」
「バイトない日にさー。学童の日でもいいからさー」
「イヤです。でも明日励くん先生に聞くところあるから、わたしの勉強の邪魔しないならついてきてもいいけど」
「しないしないするわけないよ。行く前に声かけてね」
「はいはい。ドリンクバーいくからどいて」
「俺も行く」
「まだ入ってるじゃん。みんなはいる?」
3人を見ると首を横に振られる。いらないらしい。
わたしは、なんか、緊張しちゃってお茶が進んでしまった。それなのにふみとは何も気にせず話しかけてくる。気にしているこっちがへんみたい。
「まだ入ってるのになんでくるの?」
「アリスが飲んでるのもうまそうだなって思って。同じの飲む」
「そうこれおいしいの!ちゃんとお茶っ葉からやるんだよ。だから奮発してドリンクバー頼んじゃうんだよね」
「へー。ねえこのお茶とこのお茶組み合わせたら絶対うまいと思う」
え、よくみんながやる、メロンソーダと紅茶、みたいなことしようとしてる?



