待ち人、音信なし


全てがぐちゃぐちゃで、でも手に残った結果は見えていて。

でも、ノアさんなら受け止めてくれるだろうという甘えもあって。

ノアさんは暫く私の嗚咽を聞いて、タオルをぱさ、と私にかけた。

「もしかしたら、終わってからもずっと戦争なのかもな」

誰かがいない世界との、戦争。

ノアさんの言葉が遠くに聞こえた。