今日から新学期「ねぇ、玲音?」
賑やかで暖かい街並みをベランダからぼーっと眺めた
「ん?」
制服に着替えてはみたけど、
「やっぱり行かなきゃだめ?」
私は朝からどんよりした気分。
「だめ」
行きたくないな
「はぁー。学校楽しくないし」
勉強してなんになるんだろう
「学び場に楽しさを求めるな!」
学校に行く意味は....分かる。
「何それー。おじさんくさいっ」
未来なんて考えた事もなかった。
「じゃあ思い切り青春してこい!」
だから、その先を考えた時
「それはないかな...」
初めて疑問が湧いた。
ベランダのお花に水やりしている玲音が手を止めた
「なぁ咲那、行くだけ行ってみ?」
私の目線までしゃがんで
「うーーん、、」
髪を撫でる
「それでも駄目なら辞めていいから」
予想外な台詞
「簡単に言いますね」
学費2年分も払って貰ってるのに。
