「センス悪いアイスケーキっ!!」
きょとんと男が目を真ん丸くさせていること、サングラス越しにも分かった。
結構失礼なあだ名を付けて目の前で言っちゃったけど、どうにも怒られる気配はない。
てか、この人めちゃくちゃ強い…!
瞬殺だったよね今っ!!
「………え、……“俺に似て”……?」
そして追いついてきた。
今になってやっと脳が言葉の分析をし始めたらしい。
“俺に似て”とか、“俺の”とか。
このひと…確かそんなこと言ってた……?
「大丈夫かいお嬢さん」
そして男は私のうしろに隠れている女の子へ手を差し出した。
ペタリと座っていた少女は、ゆっくりその手を取ってコクンとうなずく。
「…君は───」
「お嬢ーーーっ!!」
「絃…!!!」
そして男が何かを言いかけたタイミング、聞き慣れた声が届いてきた。
まさかのそこには俊吾だけでなく、息を切らしたように走って来るもう1人もいる。
「俊吾っ!えっ、どうして那岐まで!?」
「俊吾からお前を見失ったと連絡が入った。遅くなって悪い」
そして那岐は派手な存在に気付くと、バッと頭を下げた。
「え、えぇぇぇ!?なんで!?」
「すみませんでした。すべては俺の落ち度です」
「那岐さんは悪くないっす!!オレです…!オレがちゃんとしてないばっかりに…!すみませんでした…!!」



