気を取り直して体育館の二階に戻り、卓球の試合を終えた未菜とも合流してバスケットの試合を観戦することにした。 「結月、岡崎先輩は何もしてこない?」 未菜が私にしか聞こえない声で聞いてきた。 「うん、大丈夫だよ。陽人の一言が効いているのかも」 未菜には陽人が岡崎先輩に怒ってくれたことを話していたから、 「ナイス陽人くんだね、やっぱりかっこいいよ、陽人くん」