「友哉くんのことは?」

「友哉くんはかわいい弟みたいな感じだよ。陽人の仲の良い友達だし。それだけだよ」

「じゃあ、高槻先輩は?」

高槻先輩の名前を聞いて顔が熱くなった。

それを誤魔化すように私は話題を変えた。

「そ、そう言えば、その高槻先輩なんだけど、クラスマッチで大玉転がしのペアになっちゃったの、どうしよう」

「うん、ペアになったの知ってる。大樹から聞いたよ。大樹ね6組のクラスマッチ委員なの」

「そうなんだ、じゃあ大樹くんは大玉転がしのペア決めが揉めたこと知ってるかな。女子が高槻先輩を取り合って大変だったんでしょ?」

「・・・。」

「だから全然関係のない私がペアになったんだよね?」

「あのね、結月。それ結月の勝手な妄想だよ。大樹から話を聞いておいて良かった」

「はい、お願いします。教えてください、未菜様」