はじめてのカレカノ


食事が終わり、今日聞きたいと思っていたことを翔に話した。

「翔はどこの大学に行くかもう決めたの?」

「うーん、ココからは離れることになると思う。前に長野方面の大学の事を話したことあっただろ。親父たちがあっちで過ごしていた時に親しくしてくれた人がぜひ長野に来ないかって誘ってくれててさ。ま、合格できたらの話だけど。挑戦してみようと思ってる」

「そっか。ここからは3時間以上離れちゃうんだね」

「結月、寂しい?」

「うん。すごく寂しい。けど、合格できるように頑張ってね、応援してるよ」

「結月はどうするの?あと一年後には結月だって大学受験だろ」

「私は正直自分の進路について考えたことが無いの。受験の時期の成績で入れる大学を選んで、ってなんとなく考えてるだけ。将来の夢も特にないし、大学に入ってからやりたいことを見つけられたらいいかな、位にしか考えてない」

「そうか。大学に入ってから将来を決めたって遅くはないと思うよ。大学で夢中になれるものが見つかるといいな。俺も結月を応援してるからな」