はじめてのカレカノ


はぁ~。自業自得なのだろうか。

一体私が何をしたと言うんだろう。

白井くんにも迷惑掛けちゃったかな。

白井くんのことを好きな子とかがいたら誤解させちゃうし。

「白井くん、ごめんなさい。私が眠ってしまったからあんな写真撮られちゃって。ほんとにごめん・・・。」

そう言いながら涙が溢れてきて。

「ふぇ、うぅ~っ」

「もう、泣かないでくれる。俺、立花さんを泣かせたかった訳じゃない」

「呼び方が結月から立花さんに戻ってるぅ~」

「泣いてるのに、そこ気付くんだ」

「ごめんね、白井くん」

「どちらかと言えば俺の方に非があるから。俺の方こそごめん」

前にいる男子が騒ぎだして

「あれー、立花泣いてるの?」

「白井、慰めてやれよー」

ってからかってくる。

「見てんじゃねーよ」

って白井くんが怒ってくれて、白井くんは着ていた上着を私の顔が隠れるように被せてくれた。

バスの中、白井くんの上着に隠れて必死に涙を止めた。