はじめてのカレカノ


その夜は結局怖くて翔に連絡できず、翔からも連絡が来なかった。

眠ろうと思っても白井くんのことが頭から離れなくて、睡眠不足。

運悪く二日目は那覇市から2時間以上もかかる美ら海水族館見学。

2時間も白井くんと隣なのか。

憂鬱だな。

「結月、昨日は眠れた?俺のこと考えて寝不足なんじゃないの?」

「そうだね、寝不足だよ。白井くんの言う通り、ずっと白井くんのこと考えてた」

「ま、マジで?!」

翔のことを考えるよりも、白井くんをどうしようか考える方が先でしょ。

だって、翔はこんなの誤解だってすぐ分かってくれるはずだもん。

それにしても2時間のバス移動は眠くなるな。

もう限界かも。少しだけ眠らせて。

私は睡魔に勝てず、深い眠りに落ちた。