なんなの白井くんの宣言は。もう話すのも嫌だ。
私は白井くんを無視して寝たふりをした。けれど頭の中では白井くんの言葉がグルグルと廻り、考えすぎて気分が悪くなってきた。
「立花さん、顔色悪いけど大丈夫?」
白井くんは通路を挟んで隣に座っているともちゃん達に聞こえる声で心配そうに声を掛けてきた。
「結月、どうしたの?バスに酔った?」
ともちゃんが心配そうに覗き込んでくれる。
「う、うん、大丈夫だと思う。少し眠るね」
「何かあったら言ってね。白井くん、結月をよろしくね」
いやいや、それが気持ち悪い原因なんだってば、ともちゃん!
「立花さん、楽な姿勢にするのが一番だから俺に寄りかかって」
「白井くんって優しいんだね、結月そうさせてもらったら?」
ゆきちゃん、それ違うの!
白井くんの裏の顔、分かってーーー



