「白井くんには関係ないでしょ。どうしてそんな事するの?酷い」
「だって立花さんが悪いと思わない?そんな可愛い純粋そうな顔してさ、やることやってるんでしょ?」
そう言うと白井くんは私の髪を後ろへ流し、私の首を指した。
「この跡、そうだよね」
み、見られた!隠せたと思っていたのに!
その場所を手で隠しながら、
「こ、これは、その。違うの、や、火傷の跡だし。うん、火傷」
「ふっ、苦しい言い訳だね。まぁいいけど」
ああ、なんか嫌だな。この席、居心地悪い。
翔にメールの返事をしたいけど、白井くんがずっと私の方を見てるから返事が打てない。
「白井くん、こっち見ないで」
「俺、窓の外見てるだけだよ。なに、自意識過剰?」
んんんーーー!白井くん、なんか酷い。
そんな風に言われたら何も言えなくなるじゃん。



