はじめてのカレカノ


「あれが白井?アイツってこの前結月がスキンシップしてた男だよな?結月の隣の席に座るヤツなの?」

「うん。そうなの」

「結月、アイツと殆ど喋ったことないんだよな?」

「そうだよ」

「なんだ、アイツ。気に食わねーな。結月、アイツには気を付けろよ。絶対に隙を見せるなよ」

「大丈夫だよー。白井くんて大人しい感じの人だし、席が隣って言っても通路挟んでともちゃんたちが座ってるから。私、そっちとお喋りするつもりだもん」

「ん。分かった。結月、旅行中に転ぶなよ」

「うん」

「もう集合してるから、行って。俺は門の所で見送るから。さすがに集合場所までは行けないわ」

「うん。行ってきます。電話するね」

翔にバイバイと手を振って、私は皆がいる集合場所へ合流した。