はじめてのカレカノ


「翔はいつも岡崎先輩と一緒にいた」

「あー、そうだね、一緒にいたかもね」

「言い訳しないんだ?」

「ん。本当のことだから」

そっか。翔が認めるのなら、これ以上話しても進展はないよね。

「分かった。もういい。私の話はもうおしまい」

「何が分かったの?俺は全然分かんねぇよ」

「長野まで彩耶の親に連れて行って貰ったんだよ。だから一緒に居た。それだけだから」

「ち、違う。そうじゃなくて。翔は、翔と岡崎先輩は。二人でホテルに入って行ったもん。私、駅前で偶然見かけて」

「ホテル?ホテルって・・・?」

翔は言い訳を考えているのだろうか、本気で分かっていないのだろうか。