やっぱり二人はそういう関係なんだね。

邪魔なのは私の方だったなんて。

なんだか可笑しくなってきた。

松本駅に着き、昨夜から切っていた携帯の電源を入れた。

『!!!』

そこには翔からの数えきれないほどの着信とメールが。

留守電に何件も録音されていて。

私はメールを開いた。

昨日の夜からのメールは 

≪母親は心配なかったよ、元気だった。もうすぐ退院できそうだ≫から始まり、

≪結月、電話したんだけど繋がらない、何かあった?≫

≪親に結月のこと話したよ。ぜひ紹介して欲しいって。退院して家に帰ってきたら会ってくれる?≫

≪ねぇ結月、電話に出て≫

≪もう寝ちゃったの?ちゃんと戸締りした?≫

≪結月、どうして電話に出てくれない?デートをキャンセルしたから怒ってるの?ごめん≫

≪夜、一人にしちゃってごめん。大丈夫かな。心配してる≫

≪結月、声が聴きたい≫

≪結月、会いたい≫

≪結月≫

≪結月≫
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ずーっとずーっと電話とメールが続いていた。