どれくらい眠っていたのだろう、いつの間にか自分の部屋のベッドの中にいた。

部屋が暗くて時計が見えない。

何時かな?早く起きてご飯作らなきゃ。

あれ?おでこに何かがあることに気付き、触ってみると濡れたタオルがのせられていて。

そのタオルを取ろうと手を動かしたら

「結月?目覚めたの?」

この声は大好きな人の声で。

「翔?あれ?私どうしてここに?」

「電気つけるよ」

暗闇にいた目が急に明るくなった部屋にしばらく対応できなかった。

「んーーー。翔、どうして?あ、私ご飯作らなきゃ」

「まって、結月。状況分かってないよね? まず、体はどうなの、起き上がれそう?」

「う、ん。大丈夫だと思う」