「俺、もう飯食ったし今夜は店手伝ってやるよ。だから姉ちゃん達どこかで食べてくれば?な、母ちゃんいいよな?」

「翔くんの方が気が利いて上手くお店が回るんだけどねぇ。まぁ、今夜は陽人に頑張ってもらうから大丈夫よ、行っておいで、結月」

「ひでーな、母ちゃん」

すると急に高槻先輩が席を立ち、

「大将、おかみさん。結月さんとのお付き合いを認めて下さい。ずっと言えずにすみませんでした。俺、こんなんですけど結月さんを大切にします」

そう言うと深々と頭を下げた。

つられて私も立ち上がり、高槻先輩の横で両親に頭を下げた。