「陽人も高槻先輩がここでバイトしているって知ってたの?」
「俺は、ついこの前知ったんだよ。友哉と姉ちゃんがご飯食べに行った日。あの時ここにご飯食べに来ただろ?その時、こいつがここでバイトしててさ。驚いたよ」
「陽人、“こいつ“じゃないでしょ。高槻先輩!」
「話の腰を折るなよ、姉ちゃん。その時、友哉がこいつを呼び出したみたいでさ。こいつ顔を真っ青にして母ちゃんに
“急な用事が出来てしまったので出てきてもいいでしょうか?忙しくなる時間なのにすみません”
って何度も頭下げてるからさ、仕方ないから俺が店を手伝ったよね、あの夜」
陽人は私と高槻先輩を見て「何があったのかなぁ~」ってニヤニヤした。



