「姉ちゃんって何も知らないのな。ちゃんとあの男と話してるの?」
「えーっと、実はほとんど会えてないし、連絡も取り合ってないかも」
「それって、何?ただの先輩後輩の仲?俺は2人がいい感じに纏まったと思ってたのに。友哉からもそう聞いてたし」
「どうなんだろうね?私も良く分からなくて・・・。」
「姉ちゃんたちさ、もっと話しなよ。言葉が無くても通じるなんて、そんなの熟年カップルだけだぞ」
「じゅ、熟年カップルって・・・」
「明日、部活終わったら母ちゃんたちの店にご飯食べに行くから、その時間に姉ちゃんも来てよ」
珍しい陽人からの誘いに戸惑いながらも
「そうだね、たまにはお母さんたちの所で食べるのもいいかもね」
ごちそうさま、と言うと陽人はそのまま自分の部屋に入って行った。



