はじめてのカレカノ


私たちは駅前のファミレスに入って、とりあえず注文をした。

料理が出てくるまで他愛もない話で盛り上がり、時々可笑しすぎて涙が出るまで笑い合った。

友哉くんは本当にいい子だと思う。

外見も気持ちもかっこいい。

それでも私の気持ちを伝えなければいけない。

食事が終わり、私が真剣な顔で「友哉くん」と声を掛けると、

「あー。俺の楽しかった時間はここまでか」

と俯いた。