はじめてのカレカノ


すると友哉くんが繋いだ手に力を入れてから「ふぅ」と小さく息を吐き、

「高槻先輩、俺はまだ1年で先輩みたいに余裕はありませんが、好きな人のことは何を犠牲にしても守りたいって思ってます。好きな人を不安にさせるようなことは絶対にしない。それだけは先輩に負けません」

一瞬、その場が静まり返った。

「行こ。結月さん」

そう友哉くんが言って私の手を引っ張り、高槻先輩たちから離れた。

高槻先輩たちが見えなくなった所まで来ると、

「はぁ~、緊張した。やばい、俺の心臓マジやばい」

「友哉くん?あの・・・ありがとう?」

「結月さん、あの先輩に言った言葉、俺の気持ちです。俺、結月さんのこと好きです」