はじめてのカレカノ


未菜たちのメールの他に陽人からの着信もあって。

陽人から電話が来るなんて珍しい。あとで折り返そう。

携帯をポケットにしまい、空を見上げた。

いい天気だな。

こんなに広い空の下に、こんなにたくさんの人がいるのに。

どうして私はここで独りぼっちなんだろう。

そんな風に考えたら、涙が滲んできた。