涙が落ちる。
「リリィー、大丈夫?怪我はないか?」
アルがカウンターを下り、私の隣に並ぶ。
「目を……」
「目?」
「アルの目を見せて……」
見上げれば、そこにアルの顔。アルの空色の瞳がある。
大丈夫。
嵐は去ったんだ……。私の空……。
「ごめん、リリィ……怖い目に遭わせて……」
アルの手が、私の髪をそっとなでた。
「えへっ。大丈夫だよ、ちょっと怖かったけど、でも、アルが居てくれるんだもん。全然平気だよ!」
心配かけないように、ニッコリ笑って見せた。
「守らせてくれっ!僕に、リリィー……君を、ずっと守らせてくれ……」
アルが、ぎゅっと私を抱き寄せた。
ずっと?
……アルが、私をずっと守ってくれるの?市井での2年が過ぎた後も?
私に、青空を見せてくれるの?
それ、素敵だわ。お父様にお願いしよう。
アルを護衛でずっと雇ってって。
「今日はもう営業は無理だね。片づけないと……」
アルが、早速散らばった紙を拾い始めた。
私は、ドアに営業の印で出してあった花をカウンターに飾りなおす。
「少し早いけど、先にご飯を食べに行きましょう!」
■17
「今日は、ライカさんが言っていたデザートが楽しめる店にしましょうか?」
アルの提案に大賛成!ちょっと値が張る店だから時々しか行けないんだとライカさんは言っていた。
「あ、ちょっと待って、通り道だから、ドナさんに籠を返しに行くわ!」
もらったパンを別の器に移して、籠を持つ。
アルが持つよと言ってくれたけど、自分で手渡したいからと譲らなかった。
「あ……」
ドナさんのパン屋に近づき足を止める。
「食事の後にしようか?」
「そうね……」
パン屋の前には、ゴーシュと手下の姿があった。あんなことをするひどい人間もお腹が減るんだ、パンくらい買うだろう。
だけど、もっと遠くで買い物してほしかったな。見たくない。
少し距離を置いてパン屋の前を通り過ぎようとしたら、何やら言い争う声が聞こえて来た。
「さぁ、耳をそろえて金を返してもらおうか!」
「だから、借りてないって言っているじゃないですか!」
手下が、ジョンさんに顔を寄せて詰め寄っている。
ジョンさんは、腰を泳がせながらも必死に言い返しているようだ。その様子を見て、ドナさんがおろおろしていた。
「ドナさんっ、どうしたんですか?」
「リリィー、大丈夫?怪我はないか?」
アルがカウンターを下り、私の隣に並ぶ。
「目を……」
「目?」
「アルの目を見せて……」
見上げれば、そこにアルの顔。アルの空色の瞳がある。
大丈夫。
嵐は去ったんだ……。私の空……。
「ごめん、リリィ……怖い目に遭わせて……」
アルの手が、私の髪をそっとなでた。
「えへっ。大丈夫だよ、ちょっと怖かったけど、でも、アルが居てくれるんだもん。全然平気だよ!」
心配かけないように、ニッコリ笑って見せた。
「守らせてくれっ!僕に、リリィー……君を、ずっと守らせてくれ……」
アルが、ぎゅっと私を抱き寄せた。
ずっと?
……アルが、私をずっと守ってくれるの?市井での2年が過ぎた後も?
私に、青空を見せてくれるの?
それ、素敵だわ。お父様にお願いしよう。
アルを護衛でずっと雇ってって。
「今日はもう営業は無理だね。片づけないと……」
アルが、早速散らばった紙を拾い始めた。
私は、ドアに営業の印で出してあった花をカウンターに飾りなおす。
「少し早いけど、先にご飯を食べに行きましょう!」
■17
「今日は、ライカさんが言っていたデザートが楽しめる店にしましょうか?」
アルの提案に大賛成!ちょっと値が張る店だから時々しか行けないんだとライカさんは言っていた。
「あ、ちょっと待って、通り道だから、ドナさんに籠を返しに行くわ!」
もらったパンを別の器に移して、籠を持つ。
アルが持つよと言ってくれたけど、自分で手渡したいからと譲らなかった。
「あ……」
ドナさんのパン屋に近づき足を止める。
「食事の後にしようか?」
「そうね……」
パン屋の前には、ゴーシュと手下の姿があった。あんなことをするひどい人間もお腹が減るんだ、パンくらい買うだろう。
だけど、もっと遠くで買い物してほしかったな。見たくない。
少し距離を置いてパン屋の前を通り過ぎようとしたら、何やら言い争う声が聞こえて来た。
「さぁ、耳をそろえて金を返してもらおうか!」
「だから、借りてないって言っているじゃないですか!」
手下が、ジョンさんに顔を寄せて詰め寄っている。
ジョンさんは、腰を泳がせながらも必死に言い返しているようだ。その様子を見て、ドナさんがおろおろしていた。
「ドナさんっ、どうしたんですか?」


