はうっ!やばい、公爵令嬢ってバレちゃまずい。いや、お金を持っているくらいでバレないとは思うけど……。
でも、変なのに目をつけられるわけにはいかないっ!
「あの、私たち向かいのあの店舗でお店を始めるために王都から来たんです!このお金は開店資金で、全財産なんですっ」
えへってごまかすために笑ってみる。
「わぁ!ご近所さんになるんだね!私、この店の娘でライカよ。よろしく!」
「あ、リリィーとアルです。よろしくお願いします」
と、自己紹介を済ませると、店の奥から声が聞こえて来た。
「おーい、ライカ、注文取るのにいつまでかかってるんだ、運ぶもの溜まってるぞ!」
「あっと、いけない。金貨だとおつりが用意できないから、今度からはせめて銀貨でお願いできる?特別に、今日の分はつけとくから今度でいいわ」
と言うと、ライカさんは給仕の仕事に戻った。
「お嬢ちゃん、店を始めるって?何の店をするんだい?」
相席のおじちゃんが話しかけてくれた。
「代筆屋です!」
「代筆屋?なんだいそりゃ?」
「文字を書けない人のために、代わりに文字を書く店です!好きな人にラブレターを送ったり、遠くにいる人に手紙を送ったりできますよ!」
おじちゃんと話をしている間に、注文したランチが届く。
具がたっぷりのシチューとパンと果物だ。
「おお、そりゃいいや!うちのかみさんも一度はラブレターもらってみたいって言ってたからなぁ。ご機嫌取りに渡してみるのいいかもな」
あら、好感触じゃない?
「おいおい、お前のかみさん、文字読めないだろう?」
「そうだった、そうだった」
おじちゃんたちは愉快そうにがははと笑いながら会話を続けている。
そうだ!書ける人が少ないのと同じように、読める人も少ないんだ。……どうしよう……。
ラブレターあげても、受け取った人が読んでくれないんじゃぁ……どうしようもないよねぇ……。全然考えてなかったよ。
代筆屋の建物に戻ると、カウンターの前に人の姿があった。
「あっ、リリィーお嬢様お待ちしておりました!」
「あの、どなたですか?」
肩の下あたりまで伸ばしたまっすぐな茶色の髪を、後ろで一つに束ね、銀縁のメガネをかけた青年。
あっさりとした顔だけど、とても整っている。イケメンだ。
「はい。エディと申します。ロゼッタマノワールの番頭でした」
「でした?」
でも、変なのに目をつけられるわけにはいかないっ!
「あの、私たち向かいのあの店舗でお店を始めるために王都から来たんです!このお金は開店資金で、全財産なんですっ」
えへってごまかすために笑ってみる。
「わぁ!ご近所さんになるんだね!私、この店の娘でライカよ。よろしく!」
「あ、リリィーとアルです。よろしくお願いします」
と、自己紹介を済ませると、店の奥から声が聞こえて来た。
「おーい、ライカ、注文取るのにいつまでかかってるんだ、運ぶもの溜まってるぞ!」
「あっと、いけない。金貨だとおつりが用意できないから、今度からはせめて銀貨でお願いできる?特別に、今日の分はつけとくから今度でいいわ」
と言うと、ライカさんは給仕の仕事に戻った。
「お嬢ちゃん、店を始めるって?何の店をするんだい?」
相席のおじちゃんが話しかけてくれた。
「代筆屋です!」
「代筆屋?なんだいそりゃ?」
「文字を書けない人のために、代わりに文字を書く店です!好きな人にラブレターを送ったり、遠くにいる人に手紙を送ったりできますよ!」
おじちゃんと話をしている間に、注文したランチが届く。
具がたっぷりのシチューとパンと果物だ。
「おお、そりゃいいや!うちのかみさんも一度はラブレターもらってみたいって言ってたからなぁ。ご機嫌取りに渡してみるのいいかもな」
あら、好感触じゃない?
「おいおい、お前のかみさん、文字読めないだろう?」
「そうだった、そうだった」
おじちゃんたちは愉快そうにがははと笑いながら会話を続けている。
そうだ!書ける人が少ないのと同じように、読める人も少ないんだ。……どうしよう……。
ラブレターあげても、受け取った人が読んでくれないんじゃぁ……どうしようもないよねぇ……。全然考えてなかったよ。
代筆屋の建物に戻ると、カウンターの前に人の姿があった。
「あっ、リリィーお嬢様お待ちしておりました!」
「あの、どなたですか?」
肩の下あたりまで伸ばしたまっすぐな茶色の髪を、後ろで一つに束ね、銀縁のメガネをかけた青年。
あっさりとした顔だけど、とても整っている。イケメンだ。
「はい。エディと申します。ロゼッタマノワールの番頭でした」
「でした?」


