はやく俺のこと好きになってよ

*


蒼said


「類!どうしたの?」


そう言っても走ることを止めない類。


「類ってば!!」


気づけば校舎裏まで来てしまっている。


日陰が涼しい校舎裏には誰もいない。


どうしたのかな、類

いつもの類らしくない。


「…蒼」


そう言って類は足を止めた。


「どうしたの、類。こんなところまで」


類のことだから、何かあるはず。

はっ!!

もしかして体調が悪いとか!?


「類、どっか痛い!?体調悪いの!?」


そう言って私は類の顔を覗く。


「え!?!?ど、どうしたの!?顔真っ赤だよ!?」


「う、うるせぇ…」


類が顔真っ赤!!

熱でもあんのかな!?


「ね、熱あったらどうし「蒼」へ!?」


類が顔を近づけて言う。


「俺と付き合って」