はやく俺のこと好きになってよ

グイッ


って引っ張られた腕。


「類?どうしたの?」


「悪りぃ、壱。蒼借りるわ」


「「は!?」」


私また借りられるの!?

え、どういう事!?


「いくぞ、蒼」


そう言って類は私の腕を掴んだまま走り出したんだ___。


壱said


は…?


『悪りぃ、壱。蒼借りるわ』


そう言って蒼と類はいなくなった。


くそ。先越された。

やべぇな、これ。

絶対何かするぞ、あいつ。


あーもう。

蒼のやつ、モテんじゃねぇよ…。


そう思いながら俺はお題の紙をクシャリと握った。