はやく俺のこと好きになってよ



今、壱が蘭って………

私しか名前呼びしてなかったのに…なんで…?


ズキズキズキ…


ああ、痛い。

心が重い…。

私だけじゃなかったの…?


そんなことが頭のなかグルグル回ってる。


壱は何を考えているんだろう…。


「あー、やっぱ無理だわ、溝内のこと、名前呼びするの」


え??


「は??」


蘭ちゃんが声を出す。

心の声…だよね、わかるよ、私も意味わかってないもん。


「蒼が嫌な思いするのだけは嫌だからさ。名前呼びはできねぇわ」


“あと、脅してきても、無駄だから”


そう言ってニコッと笑う壱。


「お前が蒼に何をするか分からないけど、俺は蒼を守るから」


そう言ってこっちを見る壱。

腰に手を回してきてそっと自分の元へ引く。

つまり…抱き寄せられてます…。


「どう?惚れた???」


「〜〜〜っ!!!////」