水縹色(みはなだいろ)の春【2】

「初めまして〜♪こころの友達の、まさきでーす☆」

「あははっ…、どーも…。」

なんだこのチャラチャラした人達は…。

「もぅ〜みおちん固まりすぎ〜♪パーっと盛り上がろう!歌って歌って〜☆」

ー1時間前ー

「もしも〜し、こころだよーん☆
みおちん今からカラオケ行こ?」

「今から!?」

時計を確認すると21時を過ぎていた。

「お願い!!どうしても来てほしいの…。」

「…もぅ〜分かったよー。」

「やったぁみおちん大好き♡
じゃあ、こころも今から行くから。
あっ、可愛いお洋服着てきてね〜☆」

ん?

どうして可愛いお洋服なの?

私は不思議に思ったが、言われたとおり身支度をする。

ー1時間後ー

「初めまして〜♪こころ友達の、まさきでーす☆」

ははーん、こういうことか。

こころの方を見ると、口パクで『ごめん』と言ってウインクをしていた。

私たち2人の他に、こころのお友達とやらの男が4人ほどいた。

皆んなチャラそうな人ばかりだった。

こころは、まさきという人ともう1人の男といい感じに酔っ払っていた。

帰らたいなぁー。

「みおちゃんは何歳なの??」

1人の男が酒を片手に隣に座った。

「こころと同じ歳ですよ。」

「じゃあ20歳かぁ〜♪」

はぁ!?

こころ、ちゃっかり20歳って嘘ついてたの!?

これって私も20歳の設定で合わせた方いいよね…。

「みおちゃんももっと飲みなよ〜☆」

そう言って、ハイボールを無理矢理飲ませてきた。

しばらく時間が経つと酔いが回ってきて頭がボーッとし始めてきた。

「こころもぅ帰ろうよ…。」

しかし、1人の男とすでにいい感じになってるから帰らたくないと言われた。

私は席を外しお手洗いへと向かった。

お酒になれてないもんだから、完全に酔いが回ってしまった。

壁をつたいながら歩く。

このまま帰ろう…。

レジでお金を払いに行こうとしたその時、グイッと腕を掴まれた。

驚いて振り返ると、さっき隣に座ってきた男だった。

「みおちゃん大丈夫??」

「大丈夫です…。先に会計して帰りますので。」

「そう?じゃあ俺送ってあげるよ〜。」

また腕を強く引っ張られる。

痛いっ。

「離してください!」

おもいっきり腕を振り解いた。

すると、先ほどまで笑顔だった男の表情が変わった。

ドンッ!

両腕を壁に押さえつけられて、身動きが取れない。

「みおちゃん凄い良い匂いするね〜。」

「いやっ、やめて!」

首元に顔を埋められた。

お願い…。

誰か来て…。

男の顔がだんだん近づいてくる。

恐怖で心臓が壊れそう。

私は、ギュッと目を瞑った。

もぅダメだ…。