水縹色(みはなだいろ)の春【2】

高校の行事は、色んな物がある。

体育祭、文化祭はもちろん、スポーツ大会や耐久遠足、楽しみがいっぱい!

でも1番楽しみだったのは、

「よぉ〜し!これからこのクラスがより団結力が深まるよう乾杯〜♪親睦会&お泊まり会をはじめま〜す☆」

「先生張り切りすぎ〜。」

そう、入学して4ヶ月。

この学校では、毎年一年生のみ、街の大きなホテルで親睦会をして、そのまま宿泊をするイベントがある。

田舎の高校で全部で5クラスある。

結構人数多いなぁ〜。

「あ、私ジュース取りに行ってくるね!」

りなと、一緒の席にいたクラスメイトのジュースもついでに持ってこよ〜っと。

って、これコップいっきに持てるかな…。

さすがに5つは無理かな!?

「そんなに手に持てないでしょ?トレンチあるんだから使いなよ〜。」

後ろから話しかけられた。

振り返ると、私よりもかなり背が高い茶髪の美少年だった。

「あっ、どうも…。」

「あれ?…もしかして森川さん??」

あれ?この人、私のこと知ってるの?

こんな美少年知らないけど!

「俺、西野奏(かなで)!って言ってもわかんないよね?」

「うん、ごめん…。」

「あははっ。たしかに今初めて会話するもん☆」

うわぁ、笑顔が眩しい…。

「俺、森川さんと中学一緒だったんだよ?
いつも、るいとかと一緒にいて派手だったから、少し怖いイメージだったんだけど、なんか雰囲気変わった??」

私って中学の時そういうイメージだったんだ。

なんかおかしい、全然違うのにな!

「俺、今の森川さんのほうが良い〜♪
森川さんにあってるよ☆」

「え?…ありがとう。」

「ねぇ、連絡先教えて?俺、同じ中学の人誰もいないと思ってたから、すげぇ嬉しい♪」

私たちは連絡先を交換して、自分の席へと戻った。

その日の夜、かなで君から連絡がきた。

よくわからないウサギのスタンプばかり送ってきやがった…。

でもそれが面白くて、なんだかんだ明け方まで連絡を取り合っていた。

空っぽだった私の心が、徐々にぬくもりを取り戻していく。