水縹色(みはなだいろ)の春【2】

「ねぇねぇ、みおは彼氏いないの?」

「いないよ〜!出来たこと一回もない!りなこそ彼氏どうなの??」

だんだんと、りなとも打ち解けてきて、今は学校帰りにファミレスでお喋りをしていた。

「私も彼氏なし!まぁ、高校ではいろんな人たちがいるから、良い出会いに期待してるよ☆」

なんか、良いなぁ〜こういう素でいられるのって…。

中学の時は、こころとは気軽に話せていたけど、どこか気を張っている自分がいたから。

「みおはどうしてこの高校にしたの??地元から凄い距離なのに。」

「あぁ〜。…まぁ、中学の時いろいろあって、知らない人たちの中で再スタートしようかなーって思って。」

こんなこと言ったら重いかな…?

りな、返しに困ってるよね…。

「…実は、私も同じ理由なの!」

え?

りなも?

「中学の時、友達と色々あって、最終的にクラス全体でのイジメになって…。
あの頃、毎日泣いてた。そんな自分を変えたくて、みおと同じ理由でここの高校にしたの。」

そうだったんだ…。

明るく元気な子だと思っていたけど、辛い過去があったなんて。

「私たち、少し似てるね♪」

りなは笑顔で私の手を握った。

私も強く握り返した。

この子は何があっても離れちゃいけない。

「彼氏じゃなくて、好きな人はいないの??」

りながニヤニヤしながら聞いてきた。

「好きな人は……。」


ー「みおはチビだからな〜♪」ー

ー「俺みおの巻いてる髪のほう好き。」ー

ー「俺やっぱり、お前のこと好きかもしんねぇ。」ー


「…いないよ。好きな人募集中〜♪」

なんで、るいのことなんか思い出すんだろ…。

もぅ好きになっちゃいけないって、

全て忘れてやるって決めたんだから。