【完】桜色の君を抱きしめたい

夢花と別れて、近くのファミレスに向かった凪と貴斗。貴斗はガツガツと食べている中、凪はそれを見て引いていた。

「よく食べるな」

「腹減ってたんだよ。やっぱりここのハンバーグは世界一だ...!デザートは何にするかな。兄貴も食うか?」

「見てるだけでお腹いっぱいだ。それより、林間学校はどうだったんだ?」

「まあまあ楽しめたな」

「佐伯さんとは進歩あったのか?」

「ブッ...!ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...」

貴斗は食べていた物を喉に詰まらせてむせた。

「汚いな。ほら、水」

水を受け取り、勢いよく飲んだ。

「ぷはぁ。いきなり変な事言うからだろ!?」

「進歩あったんだな。何をしたんだ?」

「告って一緒に天体観測した」

「ほぉ。で?返事は聞いたのか?」

「聞いたよ。兄貴と同じ返事だ。アイツの中では俺達はまだ、恋愛対象として見ていなかった。ただの親切な先輩としか思ってないだろう」