【完】桜色の君を抱きしめたい

「なるほど。あれだけ人を避けていたのは対人恐怖症だった訳か」

「対人恐怖症じゃなくて対人恐怖症気味です!」

夢花は少し強気で貴斗に言い返した。

「そ、そうなのか...。悪かったな。でも俺は協力出来ない」

「なんでだ?」

「兄貴も知ってるだろ。俺は運動部の助っ人で忙しいんだ。そんな事してる暇はないんだ。じゃあな。俺は行く」

「待て、貴斗...!」

貴斗先輩は図書室を出ていった。

「ごめんね」

「いえ、忙しいならしょうがないです」

なら私も帰るとしますか。

「なら二人でやろうか」

えっ!?