【完】桜色の君を抱きしめたい

「佐伯さん?」

「私、人と話すのも目を合わせるのも怖いんです」

「対人恐怖症なの?」

「少し。でも、集団行動は出来ます」

「じゃあ何がダメなの?」

夢花は凪と目を合わせないで答え始めた。

「注目されている。それが分かると怖くなるんです。少しなら平気なんですが、ジィーっと見られるとパニックになるんです...」

あの日からずっと...。集団行動なら自分は見られるのが少ないから耐えられる。一人だけ注目されているのが怖いんです。

「今俺と話しているこの状態はどう?」