【完】桜色の君を抱きしめたい

チクチク

二人は一言も話さず黙々と作業を進める。

「どうやっても曲がるな。佐伯、お前の方はどうだ?」

「私も曲がっちゃってます。中々真っ直ぐになりませんね」

少し話してまた作業を再開した。

その数分後、夢花から貴斗に話しかけた。

「貴斗先輩。私、最後までツバキを演じれるんでしょうか?なんか、練習の度に自信がなくなってきて。今日の全体練習でも舌を噛んだり、目が合わせられなかったりして...。さっきだって全然集中出来てなかったし」