【完】桜色の君を抱きしめたい

放課後、夢花は図書室で本の整理をしていた。全体練習の事が気になって何度か手が止まり、ボーッとしていた。

私、これで本番大丈夫なんでしょうか?もしかしたらまた、あの時みたいに台無しになるんじゃ...。

「おーい。手が止まってるぞ?」

「わっ!貴斗先輩。もう、急に声をかけないでください!びっくりするじゃないですか」

「何回も声かけたぞ?ボーッとして聞こえなかっただけだろ。そんな事より早く本の整理して練習やろうぜ。兄貴はまだ来れないってさ」

貴斗が手伝ったお陰でいつもより早く本の整理が終わり、台本を持って二人で練習を始めた。