【完】桜色の君を抱きしめたい

凪は校門前で本を読みながら夢花を待っていた。

「あ、佐伯さーん」

「はぁ...はぁ...。お待たせしました。遅れてごめんなさい...!」

膝に手をついて息を切らす夢花。

「佐伯さん大丈夫?まずは息を整えて」

夢花は深呼吸をして息を整えた。

「落ち着きました...」

「そんなに慌てなくてもまだ待ち合わせの時間まで全然余裕あったのに。佐伯さんはしっかりしてるんだね」

え?

夢花は時計を見てみると、まだ待ち合わせの時間まで余裕があった事に気づいた。

まだ待ち合わせの時間じゃなかった。部屋の時計が早まっていたんですね。慌て過ぎました。そう思ったらどっと疲れが...。