だって今のエディの格好は、前に一度だけ着ていた、黒い編み上げリボンの真紅のドレス。前に履いていたペチパンツはクローゼットにしまって、今日はフワフワのペチコートにチャレンジ中である。

 ブランケットの上に胡座をかくロキースは、自分の膝を叩いてエディを呼んだ。

(そ、そこに座れと……?)

「……」

(かなり、恥ずかしいんだけど……!)

 魔狼とはいえ、ヴィリカスが一緒に居るのである。

 エディに彼が話す言葉は分からないけれど、それでも彼がどう思うかと思うと逡巡する。

 だけど、結局はいそいそとロキースの所に体は向かってしまう。

 だってエディはすっかりロキースに甘やかされ慣れていて、拒否出来ないのだ。