ふんわりヒラヒラしたボリュームのあるペチパンツは、ドレスの裾を広げて可愛らしさが助長されている気がしてならない。

 まさかそれで更に腰の細さが強調されて、ロキースの庇護欲に火をつけているなんて知らないエディは、久々の女装にただただ恥ずかしいと身を縮こませた。

 さすがエグレと、言わざるを得ない。

 長年、あの面倒な弟の世話をしているだけはある。

 エディがどんな行動をするかなんて、ミハウから散々聞かされていたのだろう。

(僕なんかよりもずっと、ミハウのことをよく分かっていらっしゃる)

 応接間に入っていった時の、喜色満面な笑みときたら。

(気持ち悪いったらない)