「はい!」 なんだかとても、きれい。 久しぶりに会った元王妃は、6才くらい若返ったような感じで、肌も目の煌めきも見た事もないほど輝いている。 「母上」 「ヨハン。あっちへいってらっしゃい。イーリスとお喋りしたいの」 「……まあ、いいでしょう。またね、イーリス」 ヨハンは私の頬にキスをすると、鼻をつんつんして、それからウィンクして、そして手を振りながら投げキスもして離れていった。 「相変わらず喧しい子ね」