「休暇は数日ですか? 永遠ですか?」 「数日です。帰ったらすぐ大仕事が待っているので、どうぞ羽を伸ばしてきてください」 「御厚意、感謝します」 そして私は娘の嫁いだクロンビーへと旅立った。 これが王太子エイベルと交わした最後の会話となった。