「やあ、母上」 「ヨハン。久しぶりに顔を見せたと思えば、私の侍女になにを」 「水臭いですよ。こんなに可愛い子がいるのに教えてもくれないなんて」 「イーリスは純粋な子で、あなたと遊ぶには子供です」 「偏見ですよ。僕は愛と平和に生きていますぅ~はぁ~いあぁぁぁぁん♪」 「ああああん♪」 「イーリス!」 王妃の声が、遠い。 「もうっ、こんな大きなケーキを与えて! あげただけ食べちゃうんだから、あげるほうが量を考えないと!」