「るんたったぁ~るんたったぁ~♪」 「たったぁ~♪」 私は王子に誘われるまま、スキップして一緒に踊った。 花びらを浴びて、踊り子の人たちと笑いあって、まるでお祭りみたいだった。 「王妃様!」 私が手を振ると、窓から王妃が小さく手を振ってくれた。 相変わらずむっつりしていたけれど、ほんの少しだけ優しく微笑んでくれたような気がした。