「なんて可愛いんだ……」 「?」 ヨハン王子はなぜか私の肩を抱いて、口元を拭いたあとには指先で頬を撫でた。 「……」 ぽかーん。 私は王子を見つめた。 みんなは私と王子を見つめていた。 「君みたいな可愛い子がいたなんて知らなかった。名前は?」 「……イーリスです」 「イーリス。僕のふわふわ砂糖菓子ちゃん♪」 「…………え?」 これがヨハン王子との出会い。 びっくりよ。