「イっ、イーリス? どうしたんだい!? え? ちょっと待って?」 「殿下ッ!」 「ふぇ!?」 どこからともなく猛ダッシュしてきた謎の男が、僕とイーリスの間に割り込んだ。 「殿下。食べ物を与えないでください」 「えっ?」 「そしてイーリス嬢、あなたは息をしなさい。私の背中はミントの香り」 「ふはー」 「えっ!?」 な、ななな、なにが起きている!?