「しかし、ずいぶん宮廷がスッキリしましたね」 「エイベルが前王の息のかかった者を排斥したのよ。愛人も、全員」 「いい事です。まっ、母上にはもっといい事があったようにお見受けしますが」 「ミハイル。こっちの息子は文化活動に熱心で、芸術家を養成しているのよ」 「素晴らしい事です、クロンビー公爵殿」 愛する人の隣で、溶けちゃうほど美味しいものを食べながら、大好きな元王妃の幸せそうな笑顔と寄り添って立つ異国の元帥をもぐもぐと眺めていて、気づいた。 お似合い……!