ポチャムキンは、異国の人なのにどこか懐かしさを感じる。 男性にしては背が低くて、少し丸い、小父さん。そうだ。母方の伯父や母の従兄弟がこんな感じだ。ひとつの七面鳥を奪い合うような出会いでなければ、きっと仲良くなれたはず。 「美味しいかい?」 「ふぁい。おいひぃれふ」 「鶏肉は太りにくいから、安心してたくさんお食べ」 「ふぁい」 ヨハンが私の背中にそっと手を添えて微笑み、ずっと微笑んだまま私が食べる姿を見つめている。そしてふたりでニマニマしあっていたら、ヨハンが元王妃と話し始めた。